「令和」の時代を迎えて①~平成を振り返る

すみません、最初にひとつ訂正です。

「令和最初の新月図を読む(1)~Beautiful Harmony~」の記事で、

天皇陛下の月サインを誤って書いておりました。

こちら該当箇所を削除しました。申し訳ありませんでした。。

さて、「令和」改元から一ヶ月近くたって、

改元時のお祭りムードが、もうはるか昔のような気がする今日この頃です。

でも、令和初の国賓となるトランプ大統領夫妻を迎えて、

英語で歓待されている、国際感覚豊かな新天皇・皇后陛下のご様子を目にすると、

これまでとは一味違う新しい時代が、ひらかれようとしていくのを実感しました。

これからの日本は、どんな時代を迎えようとしているのでしょうか?

というわけで、あらためて「令和」のチャートをながめてみました。

その前に、改元チャートの特徴をつかむため、前の時代も出してみましたが、

時代のおおまかな特徴を表している気がしました。

以下、ざざっとおおづかみで目についたところを書いてみました。

平成

1989年1月8日 00時00分 東京

Heisei.jpg

太平洋戦争を経験した昭和の時代、その次の時代として、平和への願いをこめて、

「内平かに外成る」から採られた元号が「平成」。

アセンダントは天秤座。金星を支配星にもち、他者との調和的な関係をつくろうとする天秤座は、平成の時代のイメージにふさわしいアセンダントです。

一方、他国との関係を表す7ハウスには、火星。

平成の時代は、戦争は起きなかったものの、北朝鮮との関係を含め、他国との関係に力が注がれた時代でした。

7ハウスを同盟国(パートナー)とみれば、アメリカ。

7ハウスの支配星の火星は、牡羊座にあって強力です。

そして、アセンダントの支配星の金星とトラインで、良好な関係を築いています。

アセンダントの支配星、太陽を含め、3ハウスには6つの惑星が集まり、

かなり3ハウスが強調されています。

平成の時代は、やはり情報・メディアがカギとなり、

そして飛躍的に進化した時代だったのでしょうか・・・

思い出話ですが、私が「WWW」という言葉の定義、

「インターネットとはなんぞや?」というのを理系の人に教えてもらったのが、

平成になった年か翌年ぐらい。

30年たった今では、インターネットのない暮らしなんて想像できない時代ですね。

昔の話ついでにいえば、平成に入ったばかりの頃は、まだバブル経済期でしたが、

91年頃にバブル崩壊。

経済面では厳しかった平成チャートの2ハウスのカスプには冥王星が乗っています。

戦争はなかったものの災害は多かった時代、と振り返るニュースを目にしましたが、

国土を表す4ハウスのカスプは山羊座。

支配星の土星は、天王星と海王星と重なっています。

天王星は2度、海王星は10度で、土星は6度なので、

土星は、天王星と海王星とコンジャンクションであり、

そして、天王星と海王星のミッドポイントにもはまりこんでいます。

国土が、突発的で大きな自然災害に見舞われやすかった様子が表れています。

また、平成が始まった瞬間は、新月直前。

こういったイベント図で、ルネーションサイクルの扱いはわかりませんが、

「平成の時代」の誕生図として考えれば、

時代のイメージ、空気としては、若々しい勢いには欠け、老成している感じです。

実際、明治、大正、昭和と、明治維新で新たな国家体制を整え、新興国家として、

国力増強、経済発展を目指して、破竹の勢いで力をつけ、国際社会で存在感を増してきたのが日本という国。

ほかの元号開始図(次の回で載せます)のルネーションサイクルでは、

明治=上弦手前、大正=満月、昭和=下弦手前

…と、ルネーションサイクル順に進行していました!

バブル崩壊から始まった平成の日本は、

黙っていても右上がりに成長していくような時代が終わり、

それまでとは異なる時代風潮のなかで、

日本の行く末を模索しつつ、新しい時代を拓こうとしてきたのですね。

このあたりに、新月前のイメージがよく表れている気がします。

平成だけで長くなってしまったので、次回に続きます。

タグ:平成 令和

posted by amaneayafumi at 22:42| イベントチャート

2019年05月10日

牡牛座の新月~夢や理想を抱きつつ、現実的な歩を進めるとき

改元直後の新月だったので、

天皇陛下関連の話題で、新月図の解釈をしてみましたが、

今回はあらためて、一ヶ月の指針として新月図をリーディングしてみますね。

新月図は、こちらをご覧ください。

【叶えたい夢や理想の実現に向けて

 未来へ具体的な歩を進めるとき】

今回の新月が起きるのは、牡牛座。

金星を支配星にもつ地の不動サインです。

現実にしっかり足をつけ、この世の楽しみを享受しながら、

安定した生活を守り続け、豊かな人生を実現するために、

誠実な努力を積み重ねていくサインです。

新月が起きるのは、願望・希望のハウスである11ハウス。

11ハウスには、新月をはじめ5つの惑星が集まり、強調されています。

新月は海王星とセクスタイル。

夢やビジョンの星・海王星は、社会的な地位や立場を表すMCに重なりつつ、

11ハウスの新月とセクスタイルなので、この新月の時期は、

社会的に実現したい自分をイメージしながら、夢や理想を広げながら、

未来に向けての青写真を確立していくことがテーマになります。

新月は現実的な牡牛座なので、夢や理想を広げつつも、

単なる「絵に描いた餅」に終わらせることなく、

具体的な形での実現を意識することが大切です。

新月は、山羊座の土星・冥王星とゆるくトライン。

こちらも、現実感覚をもって、地に足をつけて具体化することを意識しやすい配置。

つまり、今回の新月は、夢や理想抱きながら、それを現実化していくときです。

新月は、ハード・アスペクトをもたず、ソフトのみ。そして、建設的な小三角です。

勢いで押し切るのではなく、

繰り返される穏やかな日常のなかで、具体的な行為を積み重ねていくことによって、

叶えたいと願う夢や未来が徐々に近づいてくるでしょう。

新しい令和の世が始まった直後の新月にふさわしい、新月の配置ですね。

【ひとりひとりが幸福に暮らすために

 特定の相手や場との関係を見直す】

11ハウスに星が集まり、そのステリウムの真ん中に天王星もあり、

全体的に、未来、変化(日本全体では改元)したその先に目を向けながら、

青写真を描き、実現していくテーマが強調されていますが、

8ハウスの土星・冥王星・ドラゴン・テールのコンジャンクションも、

注目したいポイントです。

二つ前の記事では、御代替わりとからめて読みましたが、

8ハウスにリコンストラクションを表す土星冥王星のコンジャンクションが入るので、

おひとりおひとりの立場でも、

8ハウス的なテーマで、何かを終わらせることが浮上しやすいときです。

冥王星が加わっているので、単なるピリオドだけではなく、

不要なものを徹底的に削り、あるいはいったん停止させたあと、

再生したり、形を変えて継続をはかったりするイメージでしょうか。

関係性としてみれば、

8ハウスに象徴される特定の相手、または特定のグループとの関係から離れ、

11ハウスに象徴される、不特定多数の自由な関係へ意識が向かっていきやすい

タイミングと読めるかもしれません。

特に、土星・冥王星にはドラゴン・テールが重なるので、

「わかっちゃいるけどやめられない」的なくされ縁の相手とは、

根本的な問題に直面しやすいときでしょう。

閉塞的な関係(特定の相手でも集団でも)のなかで悩んでおられるかたは、

そこがすべてとは思わずに、広い世界に目を向けることによって、

新たな活力を得る可能性を示しているように思えます。

単純に、くされ縁を切るという形で出ることもありますし、

ひとりひとりの個のあり方を大切にする11ハウス的な価値観(関係性)を

意識しながら、あらためて特定の相手や場をリセット&リフレッシュして、

より関係を深めていくという形になることもあるかと思います。

11ハウスの金星と土星・冥王星はスクエアですし、

金星を支配星にもつ牡牛座の時期らしく、

自分が心地よく暮らせるありかたを意識しながら、

関係性の見直しを図るタイミングとなりやすいかもしれませんね。

【現実的なテーマ

 お金について考える】

8ハウスは、相手・他者の財、共有する財を表すハウスでもあります。

2-8ハウスは、財と関係するハウスですが、

このカスプにドラゴン・ポイントが重なっています。

そして、8ハウスの土星・冥王星は、

金銭のナチュラル・ルーラーである金星とスクエア。

牡牛座の新月ということ自体で、経済・金銭のテーマが浮上しやすい新月ですが、

上記をみても、お金との付き合い方を考える時期になることがうかがえます。

詳細なリーディングポイントの説明は省きますが、

この時期、お金の問題に頭を悩ませる人も浮上しやすい一方、

長期的なビジョンや計画性をもって、

お金をうまくまわしていくことができる人は、

豊かさの階段を着実にのぼっていくことができそうな配置です。

3月上旬より、牡牛座に本格的に天王星が入ったこともあり、

今月だけにとどまらず、今後、経済生活については、さまざまな形で変化が生じ、

意識改革が必要になっていく時代ですね。

また、4月から順次施行されている「働き方改革」。

今回の新月図の、10ハウスの海王星と、6ハウス木星のスクエア、

さらには12ハウスの火星のTスクエアをみると、

理想は高いものの(10ハウス海王星。政府主導の理想的政策)、

現場にしわよせがいきそうな印象です。

(10ハウス海王星と6ハウス木星スクエア=理想と現場のずれ。

6ハウス木星と12ハウス火星のオポジション=見えないところで過剰ワーク)

図を見ているだけで、現場のため息が聞こえてくるようで、本当に大変そう……。

ご苦労なさっている皆様、本当にお疲れ様です。

ただ、海王星とセクスタイルとなる11ハウス新月をみると、

過度の犠牲者になることなく(6木星-12火星オポ)、

11ハウス牡牛座の新月・天王星に象徴されるような、

個々のライフスタイルをより豊かにするための改革に、

ひとりひとりが意識を徐々にシフトしていく・・・

という方向性が示されている気がします。

8ハウス土星・冥王星をみると、

一人一人の努力だけでなく、日本人的な組織の意識改革も不可欠な気がしますが。

いわゆる「働き方」と、牡牛座天王星が表す経済構造の変化はリンクしますし、

牡牛座に天王星が本格的に入って迎える令和元年は、

新たなライフスタイルの変革が起きる時代になりそうですね。

0コメント

  • 1000 / 1000